桜花大輪

大空に咲き乱れる 大輪の桜よ 
どうか、どうか 散らないで下さい 
貴女はアノヒトの好きな花だから 

春の季節に生まれたから 
「桜」を授かったのと 
微笑みながらつぶやくのは 
白く綺麗な横顔 

もう二度と逢えぬ日が来ると 
夢にも思わなかった 
あぁ、アノヒトは一体何処へ行ってしまったの? 

大空に咲き乱れる 大輪の桜よ
どうか、どうか 散らないで下さい
貴女はアノヒトの好きな花だから

冬の季節に生まれたから
「桜」は咲けなかったと
生まれた季節を嘆くのは
言い訳でしかないけど

何故刃を手にとったのか
自分すらも分からない
嗚呼、アノヒトは一体何処へ逝ってしまったの?

広いだけの部屋に、大空の壁紙の下(もと)に 
冷たくなった桜は 咲き乱れて朽ちてゆく 

大空に咲き乱れる 大輪の桜よ
どうか、どうか 散らないで下さい
貴女はアノヒトの好きな花だから

大空に咲き乱れる 大輪の桜よ
どうか、どうか 散らないで下さい
貴女は僕の永久(とわ)に愛する…
愛する人です。

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主人公の狂い咲き(笑)が伝われば大成功。
きっと大失敗…かなぁ。